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*Fuji Sankei Business i
[心理カウンセラー・久瑠あさ美〜心を開くカウンセリング] 全8回連載記事

◎心理カウンセラー・久瑠あさ美

  〜オーダーメイドの言葉を探し心をつなぐ〜第1回
言葉によって人は傷つき、言葉によって人は救われる。
様々な思いを抱えて“うつ状態”になった人たちは、きっと、心を開く言葉を見つけて欲しいのだと思う。だから、ゆっくり、ゆっくり丁寧に彼・彼女たちの話を聞きながら、生の心にダイブして触れる。心の奥から光を見出す。そして、希望に向かって自分の足で歩いていける様な、その心が求めている、今、必要な言葉を投げかける。欲していた言葉であれば元気に輝きだす。彼・彼女たちの潜在意識と言葉がつながって、その人の生活に根づいていく。
“それが私に出来る全てであり、オーダーメイドの心療なんです。”

<構成・平河みえ子/Fuji Sankei Business iより>

◎彼女の自信を取り戻すために
 〜彼のDV(ドメスティックバイオレンス)に悩む東大生〜 第2回
「お前はブスだ!」「お前は、俺が居ないと何にもできねぇーんだよ。」
パソコンを壊されたり、彼の言葉の暴力に彼女は自分を見失っていた。東大生の彼女は容姿も能力もむしろ普通以上。けれど初めての恋愛で、彼の価値観が全てになっていた。彼との会話、彼の言動、生い立ちまで細かく細かく聞いた。そして彼女のために探した言葉。
「彼はかわいそうな人なの。あなたなしで生きていけないのは、むしろ彼のほうだわ。」
その言葉は彼女の母性に響いたようだった。心の傷や嫌な出来事にフタをし、逃げることでなく、一緒に客観的に見つめて浄化し、肯定してあげることで、彼女は自信を取り戻した。健全な気持ちで彼との関係を考え始めてくれた。
<構成・平河みえ子/Fuji Sankei Business iより>

◎潜在意識に埋もれていた彼女の本当の気持ち
 〜美意識に激しく思い悩む20歳の女性の場合〜 第3回
彼女は普通に見て美人なのに、今の顔のままでは人とも話せない!と言うほど自分を追い詰めていた。その激しすぎる美意識に何か欠落を感じながら話を聞いた。
「整形で顔をきれいにしても内面が伴っていないと、心にポッカリ穴が空いてしまうわよ。」
その言葉に彼女は大きく反応した。さらに話を聞けば、彼女は、芸術家になりたくてすごく高い美意識を持っていた。けれど、その思いを色んな事情で閉じ込めた結果、本来持っていた美意識を、顔への美しさという事柄にすり替えていたのだ。私の言葉が彼女の潜在意識につながって、フタをされていた心の欲求が動きだした。整形へのこだわりが薄れていった。
<構成・平河みえ子/Fuji Sankei Business iより>

◎男性的な体への嫌悪感 〜概念をはずし心はもっと自由でいい〜 第4回
彼は最近自分の体が男性的に変化していく事に耐えかねていた。すぐにでもホルモン治療でくいとめたいけど、同棲中の彼女は子供を欲しがっている・・・でも自分の本心を見て見ぬフリをするには限界が・・・どうすれば?どんどん負のスパイラルへとハマリうつ状態になっていた。「魂に性別なんかないんです。ただ、あなたは女性的な感じ方ができる男性なんです。」その言葉に彼は自由になった。性の問題について積極的に彼女と解決策を考えるほど元気になった。結果的に結婚を決め、まず男性の体を優先する事にした。それでも今は自分なりのエステで手脚を綺麗にすることで自分を磨き、超越した美意識を保ち、心を解き放っている。
<構成・平河みえ子/Fuji Sankei Business iより>

◎ 個性はひとつの才能だから
  〜大人は子供の能力を守って欲しい〜 第5回
登校拒否で悩む親子。まず子供と楽しい話を沢山した。彼女は昆虫に興味があり昆虫のことをスゴク話してくれた。何て素敵な感性、でもその興味は他の子達には変わって見えたのか、彼女は“イジメに”あっていたようだ。傍らのお母さんからその単語が出た時、彼女の顔が曇った。傷ついて泣いている心が見えた。「つらかったんだよね・・・」その一言で一気に泣いた。奇抜な個性が周りの人に受け止められず、病んでしまう子供はあまりにも多い。子供は環境を選べないし、逃げ道を用意するような言葉も持ち得ないからこそ、繊細な気持ちに気づいて欲しい。個性や能力を閉じ込めずに守ってあげれば、子供はとてもイキイキと輝き出す。
<構成・平河みえ子/Fuji Sankei Business iより>

◎ 人である以上我(エゴ)は無にならない。それゆえ大切な人を傷つける
 〜それぞれの抱えている事情に対しイマジネーションを 〜 第6回
母「息子夫婦が離婚しそうなんです。息子は“うつ”ではないかと思うんです」
母親、息子の妻、そして夫は別々に訪れた。妻は夫との数年に及ぶセックスレスに女として深刻に悩み自分を責めていた。夫は、女性を愛せない事に結婚後ハッキリ気づき悩んでいた。まず夫から妻へ全てを打ち明けるよう薦めると、夫は感謝の気持ちを妻に伝え、勇気を出し真実を伝えた。その事で自分を責める妻から開放され、妻の心も溶けていった。二人はそこから初めて向き合えるのだ。心配していた母親は真実を知り、息子にどう接したらいいのか悩んでいたが「これからも、ただ彼の生き方をそっと見守っていってあげて下さい」とまず伝えた。感性にフタをして不健康のまま生きていく事を望んではいないのだから 。
<構成・平河みえ子/Fuji Sankei Business iより>

◎ 長い“うつ状態”
 〜その人の心の中の感動の種を探す〜 第7回
彼は「会話するのが面倒だ」「楽しいと思った事?わからない、何もしてない時かな・・」と答える。無感情、無関心なのだ。それでもココへ来る。少しずつ話を始めた頃、麻雀の相手すらゲームだった彼が突然雀荘に行ったらしい。「それで、それで、どうだった?」と聞くと「それほどツワモノは居ませんでした」と心が動くのを感じた。更に「こういう話していると楽しくない?」と聞くと「楽しいです」。「これが会話だよ」とつけ加えた瞬間、感性のプラグは繋がった。そして小学時代の話から“本当はずっと友達が欲しかった。会話もしたかったんだ”と告白。ただ内から生まれる感動、その感動を伝える喜びを知って欲しかった。彼が元々もっていた感動の種をみつけ、一緒に言葉という水を与え開花させていく・・・
<構成・平河みえ子/Fuji Sankei Business iより>

◎ イマジネーション力を惜しみなく発揮する心理カウンセラー
 〜言葉にならない思いを感じとる人〜 第8回
彼女は、海で溺れている人を見たら、ただ助けたいと後先考えず飛び込んでしまうでしょう。“泣いている心を見た時ただ救いたいと願い、その心に飛び込む”というのは、その感覚に近いかもしれない。川岸で身を守りロープを投げるだけでは人の心は救えないと彼女は言う。だからこそ病名というカテゴリーにあてはめず、世間という海で溺れそうな彼らと同じ目線に立ち、あの岸まで一緒に泳ぐんだと、溺れている心に訴えかける。「持論や机上の空論を持ちこまず、彼らの心に寄りそって考えようとすれば、心の奥深く眠る光という本質が見えてくる。」と語る彼女は、その光を頼りに言葉の杖を懸命に探し、彼らの冷えた心を言葉で暖めていく。「そうすれば、彼らは与えた何倍ものパワーを私に与えてさえくれるんです」と微笑む。
<構成・平河みえ子/Fuji Sankei Business iより>

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